あなたの周りに【なぜか他人に好かれる人】はいませんか?
しかも、その人の容姿レベルはごく平均的で、仕事の成績や人柄だって抜群に良いというほどでもありませんよね?
おそらく、その人は無意識のうちに『他人から好かれる方法』で周囲の人に接しているのでしょう。
しかも、それはとても意外な方法です。
この記事では『他人から好かれる意外な方法』を紹介しています。
職場の人達やママ友など、周囲の人との良好な関係を作ることができますので最後まで読んでみてください。

簡単な方法なので、明日からすぐに実践できますよ。
この記事を書いている私『ちょっき』は、お坊さん歴29年以上。お坊さんに関する裏話や、人間関係の悩みを解消する内容について発信しています。
他人に好かれるための意外な方法
他人に好かれるためには『人間の持つ特性』を利用するのが効果的です。
『人間の持つ特性』を利用すれば、無理なく自然に良好な人間関係を作ることができます。
そこで、私がおすすめする方法は【誰かに助けてもらう】というものです。
はい、そうです、誰かを助けるのではなく【助けてもらう】のです。
普通なら誰かを助けてあげる方が好かれそうなものですが、逆に助けてもらった方が好かれるということが研究により分かっています。
なので、何か困ったことがあったり、誰かの手助けがほしいときには、遠慮せずに周囲の人に助けてもらってください。
そして、助けてもらったら必ず「ありがとうございました。本当に助かりました。」とお礼を言いましょう。
周囲の人に助けてもらうときは、
- 1回や2回だけではなく日常的に何度も助けてもらう
- その人の『得意な分野』で助けてもらう
- その人なら5分以内で解決するような事案で助けてもらう
というのがコツです。
誰かに助けてもらうと、その人に《借り》を作るような気分になるかもしれませんが、そこをあえてスルーして日常的に何度も助けてもらってください。
誰かに頼られるというのは嬉しいものです、何度も頼られると自分の存在価値が認められた気分になり『承認欲求』が満たされます。
そして、助けてもらうときは、できるだけその人の『得意な分野』で助けてもらってください。
もしもあなたが自分の得意な分野で助けを求められたら、自信をもって、そして丁寧に手助けをしませんか?
それに、助けてあげた後は何となく気分がいい。
なので、助けてもらった人から「また何か困ったことがあったら言ってね。」という言葉が出てくるかもしれません。
そのような状態になれば、その人とあなたの関係は良好です。
しかし、ここで1つ注意点があります。
誰かに助けてもらうときは、できるだけ【その人なら5分以内で解決できるような事案】にしましょう。
時間というのはみんな平等に与えられています。
助けてもらうときは、相手の貴重な時間を頂くわけですから、解決までに多くの時間を要する頼み事はなるべく控えるべきです。
それに、頼む側にとっても申し訳ない気持ちが膨らみ、お互いに得をしません。
しかし、5分以内で解決できる事案なら、お互いにさほど負担にならずにすみます。
他人から好かれるには、日常的に助けてもらうことが大事なので、相手にとって1回あたりの負担を軽くするように注意してください。
他人に助けてもらうことで好かれる理由
なぜ、他人に助けてもらうと好かれるのでしょうか。
これは、助けた側の心理を読み解いていけば理由が分かります。
人間は『認知的不協和』を解消したい
私たち人間には【自分が助けた相手に好感をもつ】という特性があります。
これは『認知的不協和』を解消したいという人間心理が影響しています。
『認知的不協和』というのは、アメリカの心理学者レオン・フェスティンガー氏が提唱したもので【自分自身が認知しているものと矛盾する別の認知を抱えたときに起こる不快感】のことです。



要するに『自分自身の中で起きた矛盾』ですね。
そして、人間は『自分自身の中で起きた矛盾』を解消するために、自分の都合の良いように考え方や行動を変えてしまうのです。
例えば、あなたにとって「助けてあげたいな。」と思うのはどんな人たちでしょうか?
きっと、家族や友人または職場の仲間など【あなたと良好な関係にある人】ですよね。
私たちの感覚としては『自分と良好な関係にある人を助ける』というのが普通です。
しかし、何らかの事情で《嫌いな人》を助けてあげたとします。
すると、嫌いな人を助けたことで『自分と良好な関係にある人を助ける』の法則が崩れてしまい、自分自身の中の矛盾、つまり『認知的不協和』が起きます。
人間は『認知的不協和』が起きると、早くこれを解消したくなるんですよね。
そのため、助けてあげた《嫌いな人》のことを、強引に【自分と良好な関係の人】だと思い込もうとします。
それで、その人の良い部分を積極的に探していくうちに、やがて本当にその人に好感をもつようになるのです。
このように、他人に助けてもらうことで、『認知的不協和』の影響もあり、自然と他人から好かれるようになるというわけです。
フランクリン効果
他人に好かれるコツをよくご存知の方がいました。
それは、アメリカ合衆国の『ベンジャミン・フランクリン』です。
彼は『認知的不協和』を上手に使っていました。
そんなベンジャミン・フランクリンに関する逸話を紹介します。
フランクリンは政治家として活動をしていた当時、A議員から敵対視されていました。
そこでフランクリンは、A議員に「あなたはとても貴重な書物をお持ちと聞きました。それをぜひ私に貸していただけないでしょうか?」と丁重に申し出て、その書物を借りたのです。
フランクリンは、借りた書物を隅々まで読み込み、書物の内容がとても素晴らしかったこと、そして書物を貸してくれたことへの感謝と友好の気持ちを手紙に書いてA議員に送りました。
すると、A議員は徐々にフランクリンのことを認めはじめ、また礼儀正しく接するようになり、しまいに2人は大親友となったのです。
フランクリンは自分のことを敵対視していた人と大親友になってしまったわけです。
これは、フランクリンに書物を貸したことで、A議員の中で『認知的不協和』が生じ、それを解消するために起きたのです。
普通なら、自分の大事な物を《敵対視している人》には貸さないでしょう。
しかし、体裁があったのか、A議員はフランクリンに大事な書物を貸しました。
これにより、A議員は《敵対視している相手に大事な書物を貸した》ことで自分自身の行動に矛盾が生じました。
それで、A議員は「フランクリンの主張にも正しいところがあるのではないか。」と自分の考えを変えることで、自身の矛盾した行動に正当性を持たせようとしたのです。
そして、それまでは見えていなかったフランクリンの人間性や考え方が分かり、やがてA議員はフランクリンのことを「彼は信頼できる人物だ。」と思うようになりました。
この逸話から、自分を嫌う相手に助けてもらい好意を持ってもらうことを『フランクリン効果』と呼んでいます。
このように、他人から好かれるためには【他人に助けてもらう】という方法が非常に効果的なのです。
お釈迦様も助けてもらっていた
仏教を世に広めた《お釈迦様》もいろんな人に助けられていました。
例えば、お釈迦様は厳しい苦行のせいで弱りきっていたところへ、スジャータという女性に乳粥(ちちがゆ)をもらって命を救われました。
その他にも多くの人々に助けられ、またお釈迦様自身も多くの人々を助け、支え合いながら布教をしていたのです。
なので、助けてもらうのは決して恥ずかしいことではありません。
それどころか、助けてくれた人に好かれるのですから、何か困ったことがあったり、誰かの手助けがほしいときには、遠慮せずに周囲の人に助けてもらいましょう。
まとめ
誰かに好かれたいときは、その人に何か頼み事をして助けてもらいましょう。
助けてもらうときは、
- 1回や2回だけではなく日常的に何度も助けてもらう
- その人の『得意な分野』で助けてもらう
- その人なら5分以内で解決するような事案で助けてもらう
ということを意識してみてください。
助けを求められて嫌な思いをする人は少ないですし、丁寧にお礼を言われたら気分が良いものです。
また、人間は【自分が助けた相手に好感をもつ】という特性がありますので、どんどん助けてもらった方がいいんです。
仮に相手があなたのことを好きではなかったとしても、助けてもらった後は『認知的不協和の解消』により好かれる可能性があります。
もしも好かれたいと思う相手がいたら、その人に迷惑をかけない程度に手助けをしてもらいながら良好な関係を作り上げていきましょう。
※他人に嫌われていないか気になる人はこちらを読んでみてください