『喧嘩するほど仲が良い』は嘘だった!?正しく夫婦喧嘩をする方法

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『喧嘩するほど仲が良い』は嘘だった!?

『喧嘩(けんか)するほど仲が良い』

この言葉を鵜呑みにしていると大事な伴侶を失ってしまうかもしれません。

喧嘩には『良い喧嘩』と『悪い喧嘩』があり、『悪い喧嘩』ばかりをしていると夫婦関係に亀裂が生じます。

変な言い方ですが、どうせ喧嘩をするなら、2人の絆が深まるような夫婦喧嘩をしてください。

この記事では【正しく夫婦喧嘩をする方法】について書いています。

良好な夫婦関係を続けるために最後まで読んでみてください。

少しだけ自己紹介

この記事を書いている私『ちょっき』は、お坊さん歴29年以上。お坊さんに関する裏話や、人間関係の悩みを解消する内容について発信しています。

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『喧嘩するほど仲が良い』は嘘だった!?

昔からよく【喧嘩するほど仲が良い】といわれます。

これは、

  • 喧嘩をすることで互いに分かり合い、より親しくなる。
  • 本音を言い合えるくらい親密な関係である。

という意味です。

しかし、どうやら【喧嘩するほど仲が良い】というのは嘘のようです。

実際は、『良い喧嘩ならしても問題ない』というだけであり、喧嘩をしないに越したことはありません。

2019年にアメリカのテネシー大学で夫婦喧嘩に関する研究をしていました。

これは、121組の夫婦を対象に、

  • 喧嘩の内容は何か
  • どのように喧嘩をしたのか
  • 喧嘩をした後はどうなったのか

など、《夫婦喧嘩の内容》と《夫婦としての満足度》の関係について調査したものです。

調査の結果、『良好な関係の夫婦』と『あまり良好でない関係の夫婦』では、喧嘩の内容に違いがあったそうです。

良好な関係の夫婦は、喧嘩のときに【すぐに実行できること】について話をしていました。

例えば、

  • 家事の分担について
  • 子育ての方法について
  • 老後生活の準備について

などです。

これらは、喧嘩の後すぐに実行できることなので、お互いに対策をすることで良好な関係を維持できます。

一方で、あまり良好でない関係の夫婦は【すぐには解決できないこと】について話をしていました。

例えば、

  • 親戚付き合いについて
  • 政治について
  • 信仰する宗教について

などです。

すぐには解決できないことなので、お互いに対策をすることができず、喧嘩の後も関係が悪化したままだったのです。

この研究結果から、ただ喧嘩をするだけでは仲が良くならないことが分かりました。

ですから、【喧嘩するほど仲が良い】を鵜呑みにすると大事な伴侶を失ってしまう可能性があるので十分に注意してください。

正しく夫婦喧嘩をする方法

ただ喧嘩をしたところで夫婦の仲は良くなりません。

正しく夫婦喧嘩をするために、以下のことを心がけてみてください。

2人だけでは解決できない内容の喧嘩はしない

正しく夫婦喧嘩をするためには、【2人だけでは解決できない内容】で喧嘩をしないことが大事です。

先述したような、

  • 親戚付き合いについて
  • 政治について
  • 信仰する宗教について

などの問題は、2人だけでは解決できないのですから、それをいくら話し合っても意味がありません。

何とかして解決したい気持ちは分かりますが、ゴールの見えない喧嘩は何も解決されることなく、ただ2人の関係性を悪くするだけです。

なので、良好な関係性を維持したいなら、

  • 現実的にどうにもできないこと
  • 解決までに時間がかかりすぎること

については、割り切って【問題を棚上げする】のが賢明です。

解決できない問題については「まぁ仕方ないか。」と受け入れて、現実的に対策できることを話し合った方が2人の関係性が深まります。

具体的な対策を話し合う

正しく夫婦喧嘩をするためには、【具体的な対策】を話し合うことが大事です。

喧嘩になってしまうのは、自分の気持ちや考えを相手に知ってもらい、その上で行動をしてほしいからですよね。

なので、自分の気持ちや考えと合わせて、具体的にどうしてほしいのかを伝えなくてはいけません。

特に、夫にはできるだけ具体的に説明をしておかないと、あなたの望むようには動いてくれません、というか動けません。

「言わなくても分かるでしょ?」ということができないのが男なんです。はい、私も同じです。

妻に「そこを片付けといてね。」と言われても、大まかにザッとでいいのか、それとも隅々までキッチリとなのか、どのように片づけてほしいのかが分からないのです。

夫婦生活において、夫としては「こうした方がいいよな。」と思ってしたことが、妻にとっては「そうじゃないでしょ?」ということはよくあります。

私たち夫としては具体的な指示をもらえた方が、行動も適切かつ早くなり、それだけ妻をイライラさせずにすみます。

だから、喧嘩をするなら、できるだけ【具体的な対策】を話し合い、お互いにとってストレスのないようにしましょう。

文句から始めない

正しく夫婦喧嘩をするためには、【文句から始めない】ようにしてください。

いきなり文句を言われた側は、ムカッときてその後の内容が頭に入っていきません。

それだと、何のメリットもない『悪い喧嘩』になってしまいます。

なので、まずは自分の気持ちや考えを伝え、次に具体的な解決策を提示し、最後に文句を言いましょう。

思う存分に文句を言ったら、あとはお互いに具体的な解説策をおさらいしてください。

これなら【すぐに実行できる内容】を話し合っているので『良い喧嘩』になります。

しかし、そのためには、相手に何をどのように伝え、どこに落とし込むかということを先に考えなくてはいけません。

すると、相手に伝える内容や伝え方を考えているうちに、爆発しかけた感情が少しだけ収まってきます。

これにより、伝える側は攻撃的な口調にならずにすみ、聞く側も受け入れやすくなるので、2人の関係性がより深くなるでしょう。

相手の地雷を絶対に踏まない

正しく夫婦喧嘩をするためには【相手の地雷を絶対に踏まない】ようにしてください。

人にはそれぞれ、踏んではいけない《地雷》があります。

喧嘩のときに相手の《地雷》を踏んでしまうと、話し合いができないどころか、しばらくの間は口をきいてもらえないでしょう。

相手の《地雷》を踏むことは『悪い喧嘩』なんていうレベルではなく、以後の夫婦関係に致命的なミゾを作り出す行為です。

ですから、いろんな感情が積もりに積もって喧嘩になったとしても、お互いに《地雷》だけは踏まないように十分に注意しましょう。

意図せず相手の《地雷》を踏んでしまった場合、以後も夫婦関係を続けたいのであれば、すぐに「今のは自分が言い過ぎた、ごめんなさい。」と謝ってください。

なるべく夫婦喧嘩をしないために

夫婦になれば喧嘩は避けられません。

しかし、できるだけ喧嘩をしないに越したことはないです。

できれば、夫婦喧嘩をすることなく、なおかつ相手に《あなたの希望に沿った行動》をしてもらえるのが理想的ですよね。

そのためには、あなたの希望が通りやすいよう事前に準備をしておく必要があります。

相手を説得しやすいように、日頃から少しずつ仕込んでおくのです。

その方法については『PRE-SUASION :影響力と説得のための革命的瞬間』という本で詳しく紹介されていますので、興味があれば読んでみてください。

まとめ

『喧嘩するほど仲が良い』というのは嘘であり、喧嘩をしないに越したことはありません。

しかし、夫婦には喧嘩が付きものですから、どうせなら『良い喧嘩』をしてください。

良い喧嘩をするためには、

  • 2人だけでは解決できない内容の喧嘩はしない
  • 具体的な対策を話し合う
  • 文句から始めない
  • 相手の地雷を絶対に踏まない

という【正しい夫婦喧嘩】を心がけましょう。

喧嘩をすること自体はマイナスですが、【正しい夫婦喧嘩】をすることで得られるプラスの方が大きければ、それは意義のある喧嘩です。

もしも喧嘩になってしまったら、本記事を思い出していただき、2人の絆を深めるような喧嘩をしてください。

※愚痴が多いと喧嘩になりやすいので注意しましょう。

愚痴ばかり言う人は悲惨な末路を迎える!愚痴が多い人の心理と特徴とは。

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