あなたは【自分に正直】に生きていますか?
もしかして、
- 本当は落ち込んでいるのに、周囲には『明るく元気な人』を演じてしまう。
- 本当は挑戦したい夢があるのに「今の生活で十分なんだ」と諦めてしまう。
- SNSで『裏アカ』を作っている。
みたいに、日頃から自分を偽っていませんか?
じつは、自分を偽って生きると、人生が台無しになってしまうのです。
もちろん『常に自分の思い通りに生きる』なんていうことはできませんが、自分を偽り続けると人生が崩壊する危険性があるので要注意です。
この記事では、【自分を偽り続けることによる弊害】について紹介しています。
最後まで読んでいただき、自分に正直に、後悔のない人生を送ってください。
この記事を書いている私『ちょっき』は、お坊さん歴30年。お坊さんに関する裏話や、人間関係の悩みを解消する内容について発信しています。
自分を偽ると人生が台無しになる
自分を偽って生きると【人生が台無し】になるので要注意です。
一度きりの人生、自分を偽って思い悩んでいるヒマなんかありません。
しかし、私たちは自分の気持ちを抑え込んだり、本当の自分とは違ったキャラを装うことがあります。
その場の雰囲気に合わせ、目の前の相手に良い印象を与えようという思いから、つい自分を偽ってしまうのです。
それが常態化すると、やがて自分が『何のために』そして『誰のために』生きているのか分からなくなります。
そうやって自分の存在意義を見失い、何となく生きることで【自分の人生】が崩壊してしまいます。
生きていくためには《協調性》も大事ですが、だからといって常に自分を抑え込む必要はありません。
自分にウソをついて、他人に合わせてばかりいると、あなたの大切な人生が台無しになるので本当に気をつけてください。
人間はみんなウソをつく
自分にウソをつき続けると人生が台無しになりますが、私は「何事にもウソをつくな」と言っているのではありません。
ウソをつくことは、ときに自分自身や大切な人を守るために必要となります。
それに、私たち人間のほとんどは、毎日のように嘘をつくのです。
ある研究で『人間がどのくらいウソをつくか』を調べたところ、
- 男性は、1日に平均6回
- 女性は、1日に平均3回
という結果が出たそうです。
このように、私たちは日常的にウソをついていますが、【自分にウソをつく】ことは極力減らすようにしてください。
自分を偽ってはいけない理由
なぜ自分を偽り続けると人生が台無しになってしまうのでしょう?
じつは、自分を偽り続けると、
- 免疫が下がる
- 能力が下がる
- 人間関係が悪化する
など、あなたの人生に深刻な悪影響を及ぼすです。
免疫が低下する
自分を偽り続けると、免疫が低下するので注意してください。
じつは、自分を偽ることで体調に悪影響が出るのです。
ある調査で、『接客業』のスタッフを対象に《接客における体調の変化》を調べました。
すると、接客業は他の業種に比べて免疫が低下しやすいことが分かりました。
接客業では、日頃からお客様に笑顔で対応することが多いです。
たとえ自分の気分が落ち込んでいる時でも、お客様の前では笑顔で接することが求められます。
そのため、笑いたくないときでも笑顔でいなければならず、そうやって【本当の自分の気持ち】とは異なる表情をつくることで精神的な負荷がかかります。
精神的な負荷がかかり続けると、やがて身体的な悪影響も出始め、それが継続されて『免疫』が下がったのです。
もちろん、接客業だから必ず免疫が低下するというわけではありません。
しかし、『本当の自分ではないキャラクター』で仕事をすると免疫が下がり、体調を崩しやすいという研究結果が出ている以上は注意するに越したことはありません。
自分を偽ることで、あなたの大事な体を自分自身で傷つけて、人生を台無しにしないように気をつけてください。
能力が低下する
自分を偽り続けると、あなたの能力が低下するので要注意です。
自分を偽ることで『マルチタスク』となってしまい、本来の能力が発揮できなくなります。
例えば、あなたは自分にウソをついて過ごした後にとても疲れた経験はありませんか?
じつは、自分を偽るためにはたくさんのエネルギーが必要です。
自分を偽るときには、他人に対して『自分を良く見せたい』という心理が働いています。
そのため、
- 今の自分は、相手にとって良く見えているかな?
- 偽っていることが相手にバレていないかな?
と、相手の反応ばかり気になって、自分のやるべきことに集中できなくなるのです。
結果的に、相手を気にすることに思考を奪われ、自分の本来の実力が発揮できず、能力が低下します。
もちろん、自分を偽ることで良い結果を得られるケースもありますが、それはあくまで一時的なもの。
長期的にみれば、自分を偽ることは、自分と相手の双方にとって良い結果をもたらしません。
自分を偽ることで能力を低下させ、大きなチャンスを逃し続け、大事な人生を台無しにしないでください。
人間関係が悪化する
自分を偽り続けると、 【人間関係が悪化する】ので注意してください。
自分を偽ることで、免疫が低下し、能力も低下しているので『心身ともに本来の自分ではない状態』となります。
そんな状態では、
- 周囲の人に八つ当たりをする
- 常に他人を疑う
- 人との繋がりを断ちたくなる
など、他人との接し方に悪影響が出てしまい、その結果【人間関係が悪化する】のです。
また、SNSなどで『裏アカ』を作っている場合も要注意です。
裏アカを作成し、見ず知らずの他人を誹謗中傷している人がいますが、それをすると裏アカを作った本人の人間関係が悪化します。
人間は『匿名性』が確保されると非常に攻撃的になります。
そして、それがエスカレートすると攻撃することに快感を覚え、あらゆる物事に対して【ネガティブ】な部分を積極的に探すようになるのです。
すると、他人に対しても【ネガティブ】な部分だけしか見なくなり、その結果、他人を信用できずに嫌うようになり、人間関係が悪化していきます。
心理学の研究によると、人間関係の良し悪しは《人生の満足度》に大きく影響するという結果が出ています。
つまり、自分を偽ることで人間関係が悪化し、その影響で人生が台無しになってしまう危険性があるのです。
『自分を偽ること』を仏教はどう見ている?
自分を偽ることは、仏教でも禁じられています。
仏教には、
【不妄語(ふもうご)】:ウソをついてはいけない
という教えがあります。
これは基本的に《他人に対して》ウソをついてはいけない、という意味です。
他人にウソをつくと、ウソをつかれた相手はもちろん、因果応報によりウソをついた本人も苦しむことになり、結局は誰の得にもなりません。
ですから、仏教では『ウソをついてはいけない』と教えているのです。
そして、自分を偽ることは《本当の自分を隠す》ことなので、それは周囲の人にウソをついているのと同じ。
つまり、自分を偽ることは、仏教的にみても【してはいけないこと】なのです。
まとめ
自分を偽ると、人生が台無しになるので要注意です。
自分を偽ることで、
- 免疫が下がる
- 能力が下がる
- 人間関係が悪化する
という悪影響が出ます。
自分にウソをついても、自分だけでなく周囲の人の誰も得をしません。
また、仏教でも『ウソをつくこと』を禁じています。
絶対に自分を偽るなとは言いませんが、人生が台無しにならないよう十分にご注意ください。
※人間関係に関する記事は他にもあります。