『死後の世界はあるの?』について僧侶の私なりに回答してみました

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死後の世界はあるのか?

「死後の世界ってあるのかな?」

こんな疑問を抱いたことはありませんか?

死後の世界はあるのか、それとも、死後の世界はなく完全に『無』となってしまうのか。

死後の世界についてはいろんな意見があり、宗教によっても考え方が異なります。

そこで、この記事では『死後の世界はあるのか?』について仏教的観点をもとに回答してみようと思います。

僧侶である私の個人的な考えで回答していますが、あなたのご参考になれば幸いです。

少しだけ自己紹介

この記事を書いている私『ちょっき』は、お坊さん歴30年。お坊さんに関する裏話や、人間関係の悩みを解消する内容について発信しています。

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死後の世界は本当にあるの?

死後の世界は本当にあるのか?

私は「たぶん死後の世界はあるんだろうな」と思っています。

ごめんなさい、ハッキリとしたことを言えなくて。

私はまだ生きているので、死後の世界を自分の目で確認できていません。

そして、「死後の世界を見たことがあるよ。」という人に会って話を聞いたこともありません。

ですから、正直なところ、自分自身で確認をしていないので、死後の世界があるとも無いとも断言はできないのです。

しかし、僧侶である私もそうですが、仏教を信仰する人は「死後の世界はある」と思っているでしょう。

なぜなら、仏教を広めたお釈迦様は、死後の世界があることを前提にたくさん説法をしているからです。

お釈迦様の教えによると、私たちは今まさに『死後の世界』を生きているのだそうです。

お釈迦様は【輪廻転生(りんねてんしょう)】という教えを説きました。

輪廻転生というのは、

  • 私たちは《6つの苦しみの世界》の中で、何度も生死を繰り返す
  • 現在の『行い』によって、次に生まれる世界が決まる。

という教えのことをいいます。

私たちが生死を繰り返し、そして次に生まれる世界があることを教えているので、お釈迦様が「死後の世界がある」と考えていたのは明らかです。

お釈迦様は死後の世界があることを踏まえた上で、私たちが今どのように生きるべきなのかを教えていたわけです。

偉大なるお釈迦様が『死後の世界』を認めていらっしゃるのですから、たぶん本当にあるのでしょう。

でも、これはあくまでお釈迦様が言ったことであり、それを信じるかどうかはあなた次第です。

死後の世界を信じるかどうかで生き方が変わる

私は仏教を信仰する『僧侶』という立場でもあるので、お釈迦様の教えのとおり「死後の世界はある」と信じます。

でも、あなたがそれを信じるかどうかは分からないですし、信じてくれとも言いません。

死後の世界はあるのか、それとも無いのか、どちらを信じるかはあなたの自由です。

ですから、あなたにとって「死後の世界はない」と信じる方が幸せに生きていけるなら、それでいいと思います。

反対に、「死後の世界はある」と信じた方が生きる指標ができたり、生きる気力が湧くというのであれば、それもそれでいいと思います。

いずれにせよ、死後の世界に対する考え方によって生き方は変わるでしょう。

私としては「死後の世界はある」と信じる方が幸せに生きていけます。

私は今までに色んな失敗や後悔をしてきました。

ですから、次に生まれた世界でその反省を活かせば、より幸せに生きることができると思うのです。

もちろん、今とまったく違う世界に生まれて大変な思いをする可能性も大いにありますが、それならそれで一生懸命に生きていきます。

今の命を終えた後にも何らかの世界に生まれ変わり、そこで新たな命を生きていく方が楽しそうだと思うんですよね。

だから、私は「死後の世界はある」と信じる方が前向きに生きることができて幸せなのですが、あなたはどうでしょうか?

仏教では『生死の繰り返し』から離れることを目指す

私としては、生死を繰り返しながら新たな世界で生きていくのも楽しそうだと思っています。

しかし、仏教では『生死の繰り返し』から離れることを目指しているのです。

お釈迦様は、

私たちは《6つの苦しみの世界》の中で、何度も生死を繰り返す。

と教えています。

6つの苦しみの世界とは、

  1. 【天】苦しみがとても少ない自由な世界
  2. 【人】いろんな苦しみや楽しみがある世界
  3. 【修羅】争いごとが絶えない世界
  4. 【畜生】本能のままに生きてしまう世界
  5. 【餓鬼】常に飢えや喉の渇きがある世界
  6. 【地獄】全ての苦しみを受け続ける世界

のことを指します。

私たちは今、苦しみの世界の1つである【人】の世界を生きていますが、次に生まれ変わるのも《6つの苦しみの世界》のどこかです。

そして、その後に生まれる世界もまた《6つの苦しみの世界》のどこか。

つまり、私たちはひたすら生死を繰り返し、つねに苦しみながら生きているのです。

そこでお釈迦様は、生死の繰り返しから離れ、あらゆる苦しみから解放させることを目指しました。

仏教では、苦しみの世界の繰り返しから離れることを【解脱(げだつ)】といい、この教えこそが仏教の根幹となっています。

ですから、仏教を信仰する人が目指す死後の世界というのは、あらゆる苦しみから解放された『仏の世界』ということなのです。

まとめ

私には死後の世界があるかどうかは分かりません。

しかし、お釈迦様は『死後の世界がある』ことを前提にさまざまな教えを説いているので、たぶん死後の世界はあるのだと思います。

そして、私は「死後の世界がある」と信じた方が、新たなことをたくさん経験できて幸せに生きていけそうです。

死後の世界を自分の目で見ることはできませんが、しばらくは頑張って《6つの苦しみの世界》で生死を繰り返し、いずれは解脱をしたいと思います。

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