『開発』はもともと仏教の言葉だった!?その本来の意味を紹介

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『開発』は仏教の言葉

私たちが日頃よく耳にする『開発』という言葉。

『開発』という言葉は、都市開発、商品開発、システム開発など、経済や技術の進歩などを表すときに使用されます。

この『開発』という言葉、じつは仏教に起源があることをご存じでしょうか?

本記事では『開発』の本来持っている仏教的な意味について解説しています。

本来の意味を知ることで、あなたの視点も開発されるかもしれませんので、興味があれば読んでみてください。

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『開発』の本来の意味

『開発』というのは、もともと【仏教】の言葉です。

そして、仏教では『開発』を『かいほつ』と読みます。

仏教において『開発』の意味には、

  • 他人を悟りに至らしめる
  • 自分の中の仏性を開花させる

という2つがあります。

他人を悟りに至らしめる

『開発』と聞くと、多くの人は、

  • 宅地開発
  • 油田開発
  • 都市開発
  • 商品開発
  • システム開発

などを連想するでしょう。

土地を切り開いて天然資源を掘ったり、建物を建てるための場所を造成する、あるいは新しい技術の進歩などを表すときに『開発』が使用されます。

しかし、仏教における『開発』には【他人を悟り至らしめる】という意味があるのです。

私たち人間はみんな仏になれる資質があります、つまり『仏性(ぶっしょう)』を持っています。

しかし、私たちには欲望があり過ぎて、そのせいで仏性が埋もれて表に出ていない状態なのです。

そんな表に出ずに埋もれてしまっている仏性を掘り起こしてあげるのが『開発』です。

仏性を掘り起こしてあげることで、さまざまな苦しみから解放され、真の安らぎを得られます。

じつは、大変ありがたいことに、たくさんの仏様が私たちを開発しようといつも頑張ってくれています。

その姿を見ることはできませんが、未熟な私たちが早く《仏性》を開花させられるように、いろんなヒントを与えてくださっているのです。

そんな仏様たちへの感謝の気持ちを忘れてはいけません。

自分の中の仏性を開花させる

『開発』の対象となるのは他人だけでありません。

じつは、【自分の中にある仏性を自分自身で開花させる】ことも開発です。

例えば僕のように仏門に入った人は、自分自身の開発を目指しています。

自分自身の欲望や執着を取り除き、心と体を清め、他者のために何ができるかを常に考え実践する。

そうやって一生懸命に修行を続けることで、さまざまな苦しみから解放され、やがて自らを仏へと近づけて開発するのです。

・・・はい、もちろん、そんなこと簡単にできるはずがありません。

でも、まずは『自分を開発しよう』と心がけるだけでもいいと思います。

常に心がけていれば日々の行動が少しずつ変化し、人を思いやる豊かな心が育まれ、それが積み重なって自然と仏へと近づいていきます。

そして、いつの日か自分の仏性を開花(開発)させることができるでしょう。

自分の中の秘めたチカラ

私たちは、自身の中に仏性だけではなく、いろんな秘めたチカラを持っています。

しかし、そのことに自分ではなかなか気がつかないものです。

私たちは何かに向かって一生懸命に取り組み続けて、あるとき、

「いつの間にかこんな事ができるようになっていた。」

「長続きしないかもと思ったけど、取り組んでから今年でもう5年も経っている」

などの自分の中に秘めていたチカラに気づきます。

最初は小さかった秘めたチカラが、継続することにより大きく成長し、それが安定したときに【実力】となります。

よく『継続はチカラなり』と言いますよね。

この言葉のとおり、一度始めたことは途中でやめてしまわず、無理のない程度でかまわないので、じっくりと続けてみてください。

やめずに続けていくうちに、着実に上手くなっていき、やがてあなたの新たなチカラとなるでしょう。

もしも好きなことや新たに始めたことがあるなら、それを継続して、あなたの中に秘めたチカラを開発してください。

まとめ

『開発』は、もともと仏教の言葉です。

仏教において『開発』の意味には、

  • 他人を悟りに至らしめる
  • 自分の中の仏性を開花させる

という2つがあります。

いずれも、自分の中にある仏性を開花させ、さまざまな苦しみから解放されることにより開発を達成できます。

開発というのは簡単に成し遂げられるものではありませんが、それに向かって進み続けることが大事です。

少しずつ進み続けていれば、やがてあなたの中に秘められた大きなチカラが開発されるでしょう。

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